特集について

2021.02.07

伊豆食べる通信2021年1月号「栄久ぽんかん」

伊豆食べる通信2021年1月号「栄久ぽんかん」

松崎町が誇る幻のぽんかん「栄久ぽんかん」

伊豆半島西南部に位置し変化に富んだ海岸線や豊かな自然環境を有する松崎町は、人口約6,000人ほどの小さなまち。 駿河湾越しに富士山と南アルプスを望む棚田や昔ながらのなまこ壁が趣を漂わせるこのまちは、映画のロケ地としても有名である。日照時間の長さや温暖な気候、駿河湾内から程よく入り込んでくる潮風が柑橘類の栽培に適している。海沿いに広がる山々は、豊富な養分を含みながらも山の斜面を活用した畑は適度な水はけの良さも併せ持つ。

そんな土地で栽培される「栄久ぽんかん」は百年以上受け継がれている。正式な品種登録はされていないため一般の市場には出回らず、栽培が難しいことも相まって現在は2軒の農園のみが栽培する幻のぽんかんなのである。

 その歴史は、昭和9年に遡る。三余農園の2代目である土屋栄久氏が、「海外(台湾)に美味しいみかんがある」と聞いたのが始まり。知人を通じて穂木を手に入れ家の庭先のウチムラサキ(文旦)に接いでみるとそれはそれは美味しいみかんができたということで、その木を継ぎ増やしていったのだという。当時は品種も分からずとにかく美味しいという理由で引き継がれたものを、3代目が調査を開始。ぽんかんだということが判明した。3代目もとにかく美味しいぽんかんを受け継ぎ4代目へとそのバトンが渡された。4代目がこの美味しさは他のぽんかんと何が違うのかということを調べ始め、“高牆(こうしょう)系”のぽんかんであることが判明。ようやく松崎町ブランドにも認定されるようになったという。幻ながら、なんともゆるやかなスタートではあるが、兎にも角にもその美味しさが繋いだ栄久ぽんかんの歴史なのである。

山頂に位置し栄久ぽんかんの木々が生い茂る三余農園

幹や枝に別の品種の穂木を接木する

下草を刈り手入れを行う

自ら味を確かめ品質チェックし、出荷時期を判断する。

収穫作業する土屋人さん

たわわに実った栄久ぽんかん

栄久ぽんかんを楽しむ

ご協力:樹果香味菓子フランボワーズ

松崎町にあるフランボワーズさんは、創業45年。二代目の土屋智揮さんが店主をされています。三余農園の土屋人さんがいとこということで、栄久ぽんかんとなじみ深いお店です。看板商品は「みかんケーキ」と「いちごタルト」。店内には広いイートインスペースも完備されており、とくにテラス席は自然に囲まれたリラックスできるおしゃれな空間となっています。地域の人々に愛されるケーキ屋さんですが、一度行くとファンになる方が多く遠くから通ってくる人気店。

オーナーの土屋さんは、「ふじのくに食の都づくり仕事人」に表彰された経歴をお持ちで、松崎を盛り上げたいという熱い思いで、ケーキを作り続けています。今後は、通常はお菓子に使用されない柿やびわといった果物も使っていきたいと語ってくださいました。

フランボワーズさんでは、「ぽんかんショコラ」と「ぽんかんゼリー」で栄久ぽんかんを楽しむことができます。その他、三余農園の柑橘類を使った「みかんケーキ」や「ニューサマーゼリー」もあるので、お立ち寄りの際はぜひご賞味ください。

【樹果香味菓子フランボワーズ

営業時間 AM9:00~PM6:00 年中無休
〒410-3612 静岡県賀茂郡松崎町宮内23
TEL 0558-42-1101

URL:https://framboise.cafe/

三余農園土屋さんの作った柑橘類を楽しむ

ご協力:三余農園

土屋人さんが5代目を務める三余農園さんの歴史は100年以上。明治36年頃に初代土屋準次が農商務省(現在の農林水産省・経済産業省)の試験場から、ネーブルオレンジを譲り受けたのが始まりとなっています。

栄久ぽんかんを中心に、日々、味と品質にこだわり、お客様に感動を提供することを大切にされています。

安心と安全にも気を配った低農薬栽培のため、見た目はワイルドですが味は絶品です。エコファーマーにも認定されているため、小さなお子さんや健康志向の方にも安心して召し上がっていただけますので、三余農園さんのホームページをご確認いただき、季節季節の柑橘類をお楽しみください。

【三余農園】
〒410-3626 静岡県賀茂郡松崎町那賀73-1
三余農園ホームページはこちらのリンクをごらんください。

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